801レ「鳥海」 乗車記 その2
どんよりとした雲の下に、よどんだエメラルドグリーンの海が広がる。 時折、小さな漁村も車窓に映る。
~どこからか、この列車を眺めて物思いにふけっている人でもいないかな・・・・。
そんなことを思ったりしてみる。 間もなく秋田県だ。そろそろマニに積まれた新聞もなくなる頃だ。
海岸線には延々と松林が続き、線路のすぐ下を行く国道は雨に濡れている。 デッキに立ってみると吹き抜ける風が肌寒い。 海岸線を吹浦、象潟と過ぎてゆく。
羽後本荘に着いた。ここから秋田まで最後の力走をする。 途中の羽後亀田で上り大阪行 『 白鳥 』 と交換のために運転停車。 ホームに出て 『 白鳥 』 の通過を待っていると、信号故障の影響で遅れているという。 ・・デッキから車掌氏の声 「 このまま発車するよ~ 早く乗って~っ! 」 と言っている。 『 白鳥 』 との交換は行わず、そのまま発車した。

海と松林
~どこからか、この列車を眺めて物思いにふけっている人でもいないかな・・・・。
そんなことを思ったりしてみる。 間もなく秋田県だ。そろそろマニに積まれた新聞もなくなる頃だ。
海岸線には延々と松林が続き、線路のすぐ下を行く国道は雨に濡れている。 デッキに立ってみると吹き抜ける風が肌寒い。 海岸線を吹浦、象潟と過ぎてゆく。
羽後本荘に着いた。ここから秋田まで最後の力走をする。 途中の羽後亀田で上り大阪行 『 白鳥 』 と交換のために運転停車。 ホームに出て 『 白鳥 』 の通過を待っていると、信号故障の影響で遅れているという。 ・・デッキから車掌氏の声 「 このまま発車するよ~ 早く乗って~っ! 」 と言っている。 『 白鳥 』 との交換は行わず、そのまま発車した。

海と松林

羽越本線の象徴的シーン・・

4号車 スロ62車内
しばらく走って今度は二古信号場に停まった。 今度は上り線の信号が青になっている。 少し置いて秋田方から特急 『 白鳥 』 がやってきた。 この列車は早朝4時50分に青森を出て、夕方18時25分に大阪へ着くロングランナーである。

『 白鳥 』 と交換 二古信号場
『 白鳥 』 が通過して、こちらが動き出すと思ったら下り線の信号が赤から黄、青と再び変わった。 車内放送が入る。 「 もう一本交換列車がございます。もう暫くご辛抱ください 」 と告げた。
窓を開けて外を見てみると、秋田方からED75に牽かれた50系客車編成がやってきて一瞬のうちに通過した。 間もなく下り信号が青になり、先頭のEF81のホイッスルが鳴った。時刻は定時であれば秋田到着の時間である。
続いて50系列車と 二古信号場

スロの車窓に日本海が広がる
列車は海沿いの緑の中を駆け抜け、定刻より20分程遅れて秋田駅の2番線に滑り込んだ。
~当時の 『 旅行ノート 』 ほぼ原文のまま!
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